バーチャルペインター ― 絵画のしくみ
TVの裏側を覗いたことがあるだろうか? そこには何のトリックもない。
VPは写真を絵画に変換するプログラムだが、同様に何のトリックもない。
以下の詳細ページで各仮想画家の作例を見ることができるが、それらを見て直ちに裏側のしくみまで想像する人は少ないだろう。
この展覧会はプロジェクトを回顧しながら、裏側に潜む原理へと帰納していく構成になっている。
この展覧会を読み終えた時、仮想画家が描く一枚一枚の絵が、なぜそのように描かれる必要があるのか、得心してもらえることを願っている。
仮想画家とは? (ユーザーマニュアルより)
バーチャルペインター(仮想画家)は与えられた写真を題材にして絵を描くソフトウェアです。
ただし、あなたが絵を描く必要はありません。それはここでは仮想画家たちの仕事です。
あなたは彼らに題材を与えたら、絵が出来上がるのを待っていてください。
仮想画家に絵を描かせることは驚くほど安易なことです。
しかし、誕生する絵画はあなたの題材を描いた世界に只一つのオリジナル作品です。
その作品はあなたの題材と仮想画家が出会うまで世の中に存在しないのです。
仮想画家はあなたの意図をその通りに実現するための「道具」ではありません。
彼らは自分のやり方で自由に仕事をする「エージェント」としてデザインされています。
彼らの「提案」に耳を傾けてみてください。きっと楽しい驚きを感じられるでしょう。
素敵な作品の誕生をお祈りします!
来歴
1995年、Virtual Painter for Win3.1を Compuserve, Nifty serveで公開。
当初の画家はRabica, Purts, Quapeo, Targelinの4種類であった。
1996年、VP2でシェアウェア化。画家PlinceとSapletが追加される。
1997年のCDパッケージ発売時点で画家の数は7種、2003年のVP4で16種となった。
2006年のVP5ではデジタルカメラの高解像度化に対応して大幅な高品質化が行われた。
2010年、カシオ計算機株式会社との共同開発事業を発足。(イメージングスクエア、プリン写ル、ポムリエ等 2014年4月終了)
2014年、個人事業を再開。Virtual Painter 6発表。iOS版発表。
年譜:
2014, Virtual Painter 6 (日英版) for Win8.1ストアアプリ、VirtualPainter for iOS リリース
2010, カシオ計算機株式会社との共同開発事業(2014年4月終了)
2006, VP5 (日英欧版) リリース (発売元:P&A、P&A America)
2004, Shareware Industry Conference 2004 People's Choice Award受賞 (米国)
2003, VP4 (日英欧版)リリース (発売元:P&A、P&A America)
2002, VP3 (独語版) リリース (発売元:JASC)
2001, VP3 (英語版) リリース (発売元:JASC)
2000, VP Plus ver 3.0 リリース (発売元:P&A)
1999, VP Plus ver 2.45 リリース (発売元:P&A)
1997, 仏語版リリース (発売元:仏Edition WSKA)
1997, CD-ROMパッケージ リリース (発売元:P&A)
1997, 第5回オンラインソフトウェア大賞 −入賞−
1996, VP2 リリース (シェアウェア)
1995, Virtual Painter オンラインでリリース (Compuserve, Niftyserve)