それは誤解の温床である。報道を批判している訳ではない。
そこに遠近法と捨象を伴う以上、誤解が生まれるのは当たり前だ。
だが、イマジナリーサーキットではそんな誤解を歓迎する。
なぜなら、それはユーザーの想像による産物だからだ。
そこで、イマジナリーサーキット流の報道では、テーマを行間に託し、周囲の文脈によって誘導的に表現する。
このプロジェクトの目的は、誤解した内容を伝えることではなく、ユーザーに誤解を生じさせることである。
しかし、そのためには、作者が用意した誤解の見本が助けになる。
それは描画の仕方だったり、キャプションや説明文として提供される。
さて、誤解が誤解であるためには、真の姿との対応が必要となる。
真の姿はリアル座標にあること、つまり客観的に検証可能であることが望ましい。
誤解はその地点からの距離として、はじめて認識できるものだからだ。